今回の結論
2つ折り・開いたときにカード4枚が重ならずに並ぶ、このタイプがベスト。
ことのは
この前は面積が小さくなるミニマムな財布について考えてみたけれど、面積の小ささを求めると財布は厚くなってしまう。手のひらにちょんと収まる感じ、がよければそれでいいが、例えばかばんの中にいつも手帳を入れている人であれば、手帳と同じサイズまでは許容できるし、ポケットに入れている人はポケットに収まりさえすればよい。だから、こんどは許容できる面積の中で、できるだけ薄い財布について考えてみることにした。
今はなんだかんだで、カードが10枚くらいと、紙幣など紙類が20枚くらい入っている。実測で 24 mm。こんなに入れていれば薄くなりようがないので、最小限まで減らすことにして、カード4枚と紙幣10枚で計算してみようと思う。
素材の厚みは、
厚さ | |
---|---|
紙幣 | 0.1mm |
カード | 0.76mm |
革 | 0.8mm |
とした。
また薄さを追い求めるのなら、マネークリップという選択肢もある。
紙幣とカードをそのままクリップで止めるというもの。これがクールだと思う人にはぴったりだと思うけれど、かばんの中で擦れ合って紙幣やカードがボロボロになりそうと考えてしまう私には無理。次のルールとすることにした。
- 紙幣を折りたたんでから入れるのは禁止(1枚だけを取り出すのが大変なので)
- 紙幣とカードは触れてはいけない(汚れるので)
- カード同士は触れてはいけない(傷がつくので)
長財布・カードを2枚横に並べる
| 紙幣 | カード | カード | の並びで重なり、厚さは 5.72 mm。
かばんに入れるのなら、長財布がよいですね。
面積を限界まで切り詰めれば、ポケットにも収まるのかもしれないけれど…。
長財布・カードを3枚横に並べる
長編の長さが、カード2枚を横に並べたものよりも小さくなるのがポイント。
カードは4枚入れるというルールなので、厚さは変わず 5.72 mm。
2枚ずつ計6枚入れたい場合にはよいかもしれない。
2つ折り・カードを2枚横に並べる
| 紙幣 | カード | カード |・| カード | カード | 紙幣 | の並びで 11.44 mm。
この時点で1 cmを越えてしまうのである。
お札をはさんで閉じるようなマネークリップ
のようにお札をびろんびろんさせてよいのなら、革 0.8 mmを1枚削れる。
3つ折り
| 紙幣 | カード | カード |・| カード | 紙幣 |・| 紙幣 | カード |
カード4枚で最大限薄く、という事情のためちょっと変だが、これで計算。14.04 mm。
だいぶ厚くなってしまった。
2つ折り・開いたときにカード4枚が重ならずに並ぶ
| 紙幣 | カード |・| カード | 紙幣 | の並びで 8.32 mm。
閉じたときの面積は名刺2枚分くらいのサイズ。
こうすれば1 cmを切り、ポケットにも収まりそう。
このタイプの財布はなぜか売り場でほとんど見かけない。
ネットで探してみると、THINlyという財布が見つかる。カードの並べ方が私のイメージと違っていたが、これもありですね。
カードが何枚も入ってそれなのに薄い、というのがこの財布のコンセプトのよう。カードは4枚だけでいいので限界まで薄く、という今回の目的からすると、少し合わない。製品に加えてくれないかなぁ。
ちなみに今使っているのは、BAGGY PORTの財布なんですが、私のもっているのと同じ形のものはもう販売されていないのかもしれない。財布の中央で紙幣が見える、金具のない札ばさみタイプで、折れ曲がる部分の生地を省いているおかげで、きれいにペタンと薄く折りたたまる。
カードの向きは違うけど、ちょうどこんな感じ。よく計算されていて私はとても好き。
今使っているものも薄さにこだわったお財布なのですが、もーっと薄くできないかなぁ、と思い、今回は厚さを計算してみたのでした。